春先から試行錯誤しつつ
七転八倒の末ついに完成した薔薇水晶の剣!!
長かった……デス。
大元の剣の原型は
数年前に作った物を再度表面磨きしたのですが
やはりシリコン型作りは難航しました……。
大型のシリコン型作りはホンと難しいです。
自重で撓んだり、歪んで隙間から樹脂が漏れたり
特に今回はクリアーの剣でしたので
気泡残りや、修正が簡単に出来ないので大変でした!!
シリコン型の良い固定方法、押さえ方もいろいろ試したのですが
結局無数の木の板をボルトで締め上げて挟み込むという
原始的な方法が一番樹脂漏れが少なかったです(泣)
樹脂から気泡を予備抜きする真空脱泡器も自作し
いろいろなクリアの樹脂素材を試してみましたが
どれもイマイチの出来で、いろいろ探し回った挙句
気泡残りの殆どないという高級(?)
特殊樹脂を始めて使ってみましたが
そのサラサラすぎる流動性に愕然とする事甚だし。。
漏れる漏れる、滝のようにシリコン型から流れた時には
血の気が失せました(笑)
おまけに48時間で硬化という超遅硬化特製の為
シリコンからキャストが少しずつ漏れてしまい
気がつくと半分しか型に残ってないよ〜みたいな。。
何とか一本、良好な出来上がりの剣が抜けたので
表面を数週間かけて研磨してやっと透明な仕上がりになりました。
ウン十万するという伝説の業者の剣には程遠いい出来でしょうが
場末の武器職人が作った水晶の剣、いかがかな?!(笑)

硬化途中、シツコイ程型を叩いて空気抜きはしたのですが
あっちゃこちゃに空気だまりが出来ていたらしく
剣の表面に欠けがありました。
補修方法もいろいろ悩みましたが、百円ショップで手に入れた
クリアーのエポキシ接着剤に色をつけて充填、何とか誤魔化しましたとさ(笑)
えっ、バレバレ?!

持ち手の方が「上」になるような感じで、型を作っり樹脂を流し込んだので
必然的に下から気泡が上がり、もち手側にちょっと細かい気泡が残ってしまいました。
微細な気泡なのでぱっと見透明に見えるのですが
それは作る側の相当甘い見方であって、使う人は気にちゃうかなぁ?!と心配で心配で。
自作の真空脱法器だと、気泡を完全に抜くのは難しいのかなぁ……。

樹脂を着彩して硬化させたので、クリア塗料を塗ったみたいな
塗装特有の質感がありません。
遠めに見ればそれなりに透明です。。多分(泣)
一緒に作った小物類。別に作ると色を合わせるのが大変なのです〜
作業が終わってケンイチロウは考えた(カンブリア風に)
たとえば・・・
剣のシリコン型が入る程大型の真空脱泡器だったら完全に空気が抜け
より透明な剣が出来るのだろうか。
でもそんなに大きな真空槽どうやって作るんだッ!!
半端に作るとまた「圧壊」してしまうッ!!
空気を抜く真空ポンプも数台必要かな?と
次の製作に向け妄想していますが……
そこまで設備整えたら、値段が業者並みになってしまうかも。。
安かろう悪かろうも芸のうち。
最悪の中の最善が座右の銘です。トホホ。
posted by ケンイチロウ at 23:28|
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造型(コスプレ小道具)